仲泊遺跡

仲泊遺跡

約3500年前の人々の生活を知ることのできる貴重な遺跡

国道58号線沿い恩納村博物館の手前に位置する「仲泊遺跡」は、貝塚・住居跡・近世の石畳道などが当時のまま保存されています。 沖縄貝塚時代の貝塚や首里王国時代に作られた沖縄本島を繋ぐ石畳道路の一部など6つの遺跡で構成されており、美しい海岸や川が流れる緑豊かな森といった恩納村の大自然に囲まれています。

ここでは多くの住居跡や石器・土器などが出土していることから、当時の人々の暮らし振りを知ることができる貴重な遺跡として国指定史跡に登録されています。1974年の沖縄海洋博のために周辺の改良工事で破壊されることになり、緊急の発掘調査が行われたことで発見された遺跡です。遺跡のすぐ隣にある比屋根坂(ヒヤゴンビラ)石畳道は明治末期頃まで利用されており、何百年もの間北部・中部・南部を繋いできた道路としての歴史の風格が 感じられます。

石畳のなだらかな坂道を登っていくと休憩所が設けられた小高い広場になっており、芝生を敷き詰めた展望台からは東シナ海の絶景を一望することができます。保存されている遺跡としては県下最大の規模で、岩陰住居跡などの遺跡は沖縄における最初の発見として評価されています。

周囲には深川・その上流には森林と約3500年前の人々にとって非常に生活しやすい場所であったと考えられています。またこの近辺は1609年の薩摩の侵略時に琉球王府との戦の場だったという伝説が残る地でもあり、歴史的な複合遺跡として知られています。

住所:沖縄県国頭郡恩納村仲泊
料金:見学自由
駐車場:あり(無料)
アクセス:那覇市内から車で約1時間

※営業時間や入場料など、掲載されている情報が古い場合がございます。

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